傷口をよく洗い、出血の有無を確認し、症状に合った手当をしましょう。
すり傷・切り傷
どんなに小さな傷でも、手当てが悪いと細菌感染を起こすことがあります。
水で洗う
手当をする前に、 水できれいに洗い 流しましょう。
砂や泥の汚れ
消毒薬をふくませたガーゼで、そっとふき取りましょう。
出血がある場合は、清潔なガーゼなどで傷口をおおい、手や指で押さえ、出血が止まるまで圧迫します。傷口を心臓よりも高く上げてください。
※出血が止まらないときは、すぐに病院で受診しましょ
消毒をした後、清潔なガーゼを傷口に当てて包帯をします。
消毒液を持っていないときは、そのまま救急絆創膏を貼ってもいいですが、蒸れて治りが遅くなるので、早めにはずすようにしましょう。
※傷口を不潔な手で触るのは禁物です。
※傷口に脱脂綿やティッシュを直接当てないようにしましょう。
打撲
下肢を打撲した場合、歩きまわると患部に負担がかかり、さらに炎症が強まり、腫れと痛みが増してしまうので、安静にしましょう。
皮膚が看くなっている場合は、皮下出血をしています。
腫れている部分を湿布などで冷やし、包帯などで固定しましょう。腫れがひどく、痛みが激しいときは、
病院で受診しましょう。
吐き気をもよおす事があるので、顔を横に向けるか、体を横向きにして安静にします。軽いと思っていても必ず病院で受診しましょう。
吐き気、頭痛には特に注意しましょう。目、鼻、口、目から出血があれば、急いで病院で受診しましょう。
ねんざ
腫れや痛みがひどいとき、骨折の疑いがあるときは整形外科で受診しましょう。
ねんざした関節を動かさないように固定して、濡れタオル、氷のう、湿布などを当てて冷やしましょう。
患部を高くすると、痛みが和らぎます。
揉んだり、引っ張ったりなど、不必要な刺激は避けましょう。
つき指
つき指は日常生活の中で起こりやすいケガのひとつです。
つき指した指を引っ張ると、損傷がさらにひどくなります。絶対に指を引っ張ったり、曲げ伸ばししたりはしないで、水につけるなどして冷やしてください。
最初の処置が大切です。
骨折
骨折の疑いのあるときは、すみやかに病院で受診しましょう。症状の悪化を防ぐために、身の回りの物で固定しておきましょう。骨折かどうかの判断がつかない場合は、骨折として扱いましょう。
副え木は、骨折部の上下の関節が画定できる長さの物で固定しましょう。(骨折部にのみ当てるのではありません。)
副え木は、傘、校、靴べら、週刊誌、段ボールなど、骨折部の上下両側の関節を固定できれば、なんでも構いません.
くるぶしなど突起している部位では、タオルなどを当てがって、摩擦の痛みを感じないようにしましょう。
目に異物が入ったとき
絶対に目をこすらず、無理して取らないようにし、何が入ったか、どんな状態かを調べましょう。
目を閉じるか、まばたきを数回して異物を涙と一緒に洗い流しましょう
清潔な洗面器などに水をはり、その中でまばたきをしましょう
濡らしたガーゼやハンカチの端で、異物をそっと取り除きましょう。
口の中を切ったとき
ロの中を切ると、唾液も混じって出血量が多く見えます。まずあわてずに、傷の状態をよく観察しましょう。
傷が砂や泥などで汚れているときは、うがいなどで汚れを洗い流します。出血がある場合は、ガーゼなどで傷口を押さえて、圧迫止血をします。5分たっても血が止まらないときや、傷口が大きいときは歯科または口腔外科で受診しましょう。
鼻血が出たとき
鼻血がすぐ止まるときは心配いりません。安静にして様子を見ましょう。
落ち着いて、頭をやや前に傾けて座ります。横になりたいなら、顔を横に向け、頭をできるだけ高くします。
首をしめつけている衣服はゆるめましょう。
頭を少し前に傾け、鼻の付け根を両側から圧迫します。そのまま10分間ほど我慢してください。
軽い鼻血ならこれで止まります。
また、濡れタオルや氷のうで、鼻の付け根や額を冷やしても効果があります。
脱脂綿、ティッシュを使う場合は、奥まで詰めないで、流れる鼻血をおさえる程度にしましょう。
※頭を後ろにそらせ、うなじを叩くと、血液がのどに流れて呼吸ができなくなるおそれがあります。血液を飲まないように気をつけましょう。